はじめに
どうもみなさんこんにちは、管理人のmasaです。
みなさんは初正月って知ってますか?
簡単に言うと赤ちゃんが生まれてから初めて迎えるお正月のことです。
今回はその初正月についての意味とお祝いでもらうものにはどういった意味があるのかを紹介していきます。
それではさっそくやっていきましょう。
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初正月の意味・由来
初正月の意味は先ほど述べた通り赤ちゃんが生まれてから初めて迎えるお正月のことです。
しかし、そもそもお正月というのはみんなで祝うもの、わざわざ初正月なんて呼ばなくてもいいのではないかと思いませんか?
実はこれには江戸時代の日本の環境が関係しています。
当時の日本は今とは違って医療が整っていなく、また衛生面も栄養面も最悪でした。
そのため乳児生存率はかなり低く、推定で50%ほどだったのです。
死因の大部分は伝染病だったのですが、それに対しての教育も全くなく、環境も悪く、食べ物も栄養価が低いものしかなかったことが重なってこのような数字になりました。
そこで当時の親たちは自分の子供が長く生きられるよう無病息災を祈り、新年を無事に迎えられたことを喜んでお祝いとしたのが初正月の由来です。
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初正月のお祝いって何するの?
これは結構ご存知の方が多いと思います。
男の子は破魔矢と破魔弓をセットで飾ります。
女の子は羽子板を飾ります。
主に魔よけや厄払いといった意味で飾られるのですが、なんで?と思われる方もいるでしょう。
ということで今度はこの二つの飾りについて紹介していきましょう。
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初正月に破魔矢と破魔弓を飾る理由
なんだかとてもかっこいい名前のついている飾りですが、この由来がまた面白いんです。
平安時代に行われていた射来(じゃらい)という儀式があって、これは貴族が天皇に自分の射技を披露するというものでした。
その時に使われていたのが破魔弓と破魔矢です。
当時はこんなかっこいい名前ではなくただの弓と矢だったのですが、射来の時に使う的のことをはまと呼んでいたのです。
はまを射るための弓と矢だからはま矢・はま弓となってそれがいつしか縁起物となり、今の破魔矢・破魔弓といった呼び方に変わりました。
これが江戸時代に男の子が生まれると初正月にお祝いとして飾られるようになったのです。
漢字の通り魔を破る=魔よけ・厄除け、つまり生まれてきた赤ちゃんが無病息災でいられるようにという願いが込められています。
先ほども述べた通り江戸時代は赤ちゃんが生き残るには大変な時代でしたからね、厄除けは大切な意味を持っていたのです。
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初正月に羽子板を飾る理由
はい、次は羽子板についてです。
羽子板というとお正月に遊びで使うイメージしかありませんが、初正月ではとても大事な意味を持つ飾りになるんです。
もともと羽子板自体が、昔から厄払いの時に使われる風習があって、それがいつしか初正月の時に女の子が生まれた家は羽子板を飾るようになりました。
さらに羽根つきで遊ぶ時に使うあれ。
みなさんはあのバドミントンのシャトル的役割を果たすものの名前を知っていますか。
あれ、名前を「無患子(むくろじ)」と言うんです。
漢字をみると少しは察しが付くのではないでしょう。
無患子を反対から見ると、「子患無」。つまり「子が患うことが無い」となるんです。
先ほども述べた通り江戸時代は環境が悪く、赤ちゃんは生まれても伝染病にかかって半分はなくなってしまっていました。
そこで無患子に無病息災の意味を持たせて、お正月の遊びとしていたのです。
さらにさらに、その無患子が飛んでいる姿がトンボが蚊を食べるときの姿にそっくりだということで蚊に刺されないようにという願いも込められています。
なんで蚊?と思うかもしれませんが、伝染病のほとんどは蚊を媒介にして広まっていたようです。
そのため蚊に刺されないようにするということはとても大事なことでした。
このような3つほどの意味が羽子板には込められているんですね。
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おわりに
いかがだっただでしょうか。
初正月というのは江戸時代の人からしたらとても大切な行事だったのですね。
今でこそ普通のことのようにお正月を赤ちゃんも迎えられていますが、当時はそれがいかに大変だったか。
そういったことを知ってしまったらちゃんとお祝いしなきゃって気持ちになりますよね。
無事にみんなで新年を迎えられたことを喜びましょう。