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はじめに
みなさんどうもこんにちは、masaです。
毎年恒例のボジョレーヌーボーが今年もやってきます。
みなさんも一度は飲んだことがあるのではないでしょうか。私もあります。
そこで思ったのは、
「あれ、あんまりおいしくない。」
そう、正直言ってそこまでおいしくなかったのです。
皆さんの中には美味しかったという方もいると思いますが、私と同じような感想を持った方も多いのではないでしょうか。
これはボジョレーヌーボーについてあまり知らないことが原因で起こってしまった勘違いなのです。
今回はそもそもボジョレーヌーボーとはなんなのかということを知っていただき、美味しいボジョレーヌーボーの飲み方を提案したいと思います。
ボジョレーヌーボーについて知ることができれば、今までとは違った味わいになるでしょう。
それでは早速やっていきます。
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そもそもボジョレーヌーボーとは
ここではボジョレーヌーボーがどういったワインなのかを説明していきたいと思います。
意外と知らない情報が盛りだくさんなので、しっかり覚えてドヤ顔で披露してやりましょう。
ボジョレーヌーボーという言葉の意味
ボジョレーヌーボーはフランスのブルゴーニュ地方ボジョレー地区で作られているワインです。
ヌーボーは新酒という意味で、ボジョレー地区で作られた新酒(ヌーボー)だからボジョレーヌーボーと呼ばれています。
シャンパンがフランスのシャンパーニュ地方で作られているからこそシャンパンであるのと同じように、ボジョレーヌーボーもボジョレー地区で作られているからボジョレーヌーボーなのです。
それ以外の場所で作っているものはボジョレーヌーボーとは呼びません。
この地域ではたくさんのワイン生産者がいるため、同じボジョレーヌーボーといっても同じものということはありません。
ボジョレーヌーボーというのはもともと、農家が収穫を祝ったり販売業者がその年の出来を見て仕入れ量を決定したりするためのワインで、いわゆる試飲用です。
つまりお試しのため、そんなに美味しいものではないということですね。
マセラシアン・カルボニックという製造方法
ボジョレーヌーボーは他の一般的なワインとは製造方法がまるで違います。
普通のワイン作りでは、ぶどうは破砕してから発酵させてワインにしていくのですが、ボジョレーヌーボーは破砕しません。
その作り方を簡単に紹介していきましょう。
- ブドウを破砕せずにタンクの中にばんばん入れていく。
- 下の方のぶどうは潰れて果汁が流れ出て発酵が始まる。
- その発酵の過程で発生した炭酸ガスがやがてタンク中を埋め尽くす。
- 潰れてないブドウは酵素の働きでアルコールやうまみ成分が生成される。
この製造方法をマセラシアン・カルボニック法と呼び、この方法で作ると渋みの元であるタンニンが少なく、すっきりとした味わいのワインができます。
解禁日の秘密
ボジョレーヌーボーの解禁日は毎年11月の第3木曜日となっていますが、最初はこの日ではありませんでした。
最初の解禁日は11月11日で、大体このあたりにワインが出来上がるのと聖人の日というおめでたい日でもあったのでこの日に決定。
しかしここで問題が発生。その後、その日がおめでたい日ではなくなったしまったのです。
ということで次のおめでたい日である11月15日が解禁日にしました。
さらにここでも問題が発生。
日にちを固定してしまうと日曜日と解禁日が重なる可能性があり、日曜日はほとんどのお店が休みのフランスでは売り上げに直接影響してしまうのです。
そのため現在の11月の第3木曜日ということに落ち着きました。
誕生秘話
ボジョレーヌーボーが誕生したのは1951年のことです。軍隊へのワインの供給を確保したい政府は、12月15日までワインの出荷を制限すると決定しました。
これに反発した生産者たちは、政府にボジョレーの新酒を早く販売したいと訴え、政府はそれを許可しました。
この時に生まれたのがボジョレーヌーボーです。
それから生産者たちによるキャンペーン活動があり、ボジョレーヌーボーは世界的に広まっていきました。
ボジョレー豆知識
- 日本は日付変更線の関係で、世界で一番早く解禁日を迎える。
- 日本だけで全体の約半分のボジョレーヌーボーを消費している。
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ボジョレーヌーボーの最もおいしい飲み方
最適な温度
ボジョレーヌーボーは、大体12℃~14℃位に冷やして飲むのが最もおいしい飲み方とされています。
常温の状態から冷蔵庫に1時間ほど入れておくとこの温度になります。
最適なグラスの種類
グラスは口が狭まっているものを使いましょう。
ボジョレーヌーボーはほのかな香りのワインなので、上が軽く閉じたタイプのグラスだとその香りを存分に楽しめます。
注意点
「とりあえずワインはグラスをくるくる回しとけばいいんだろ。」って思っている方が多いと思いますが、それダメです。
ボジョレーヌーボーは先ほども言いましたが、新酒なので香りがそんなに強くありません。
なので、くるくる回すと香りがどこかに飛んで行ってしまいます。
かっこつけずにおとなしくスッと飲みましょう。
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ボジョレーヌーボーに合うつまみ
ボジョレーヌーボーは、あっさりすっきりとしたワインで香りもほのかなフレッシュ感です。
そのため他の赤ワインと同じように濃い味付けのものと合わせてしまうと、ワインが負けてしまいます。
その代わり白ワインに合わせるものなら大体合うので、赤だからといって肉料理一択ということはせず、色々な組み合わせを楽しんでみてください。
和食なんかも合うと思います。
いくつか具体的なおつまみを紹介しましょう。
トマトとモッツァレラのカプレーゼ
トマトの酸味とチーズのコクが非常にマッチし、すっきりとした味わいのボジョレーヌーボーにぴったりです。
アクアパッツァ
魚介系とトマトの組み合わせのこの料理は、あっさりとした味わいの中にしっかりとしたうまみがあってボジョレーのうまみをさらに引き立たせてくれます。
サーモンのカルパッチョ
これは脂身の少ない魚より、サーモンのような濃厚な脂のうまみがある魚がおすすめです。フレッシュなボジョレーヌーボーとの組み合わせは最高です。
カモのスモーク
肉の中でも比較的さっぱりしていながら、脂身のうまみは抜群のカモはやはりボジョレーに合います。
さっぱりといただけることでしょう。
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おわりに
いかがだったでしょうか。
ボジョレーヌーボーはまずかったから一度飲んだきり飲んでないという方が多いと思います。
でもその背景を知ったなら違った楽しみ方ができるのではないでしょうか。
初物というのは日本人にとってはかなり馴染み深く、それこそはるか昔から大切にしてきたものです。
その感覚を持つ私たちだからフランス人と同じようにボジョレーヌーボーに親しみを持ったのだと思います。
その年のワインの初物、しばらく飲んでないという方はこれを機会にまた飲んでみてはいかがでしょう。